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平和学園からのお知らせ

2017年12月22日

アレセイアの輝き 第151号

「ヨセフとマリアのクリスマス」

学園宗教主任 横山厚志

 

「そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た。」

ルカによる福音書2章1節

 

イエス様の両親となるヨセフとマリアの目を通してクリスマスを考えてみたいと思います。2人はガリラヤのナザレに住んでいました。この時に、マリアはイエス様を身ごもっていました。当時のユダヤ人はローマ帝国の支配下にありました。ローマ皇帝アウグストゥスの命令があり、2人はガリラヤのナザレから、ヨセフの生まれ故郷ユダヤのベツレヘムまで住民登録のために、旅をしなければならなかったのです。これはローマ帝国が、自分の支配下の人々からできるだけ多く税金を取るためだったのです。2人はローマ帝国の支配下にあるユダヤ人として、皇帝の命令に従うしかありませんでした。身重だったマリアを連れての旅です。ゆっくりとした歩みだったと思います。やっとベツレヘムに着いた時には、自分達が泊まる宿屋はなく、家畜小屋が宿泊先になりました。そこで、マリアはイエス様をお産みになるのです。しかし、2人はすぐにナザレに帰ることができたわけではありませんでした。マタイによる福音書によると『占星術の学者たちが帰って行くと、主の天使が夢でヨセフに現れて言った。「起きて、子供とその母親を連れて、エジプトに逃げ、わたしが告げるまで、そこにとどまっていなさい。ヘロデが、この子を探し出して殺そうとしている。」 ヨセフは起きて、夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトへ去り、』(マタイ2:13~14)となっており、ベツレヘムからエジプトに逃げて行っていることが分かります。東の博士たちが星に導かれてエルサレムにやって来て、ユダヤ人の王についての誕生のことをヘロデ王に聞いているのです。そのことでヘロデ王は、自分の地位を守るためにベツレヘムに住んでいる2歳以下の男の子を殺してしまうということで、イエス様の家族は、一時的にでもエジプトに逃げていくことになったのです。ヘロデ王が死んでから、ガリラヤのナザレにやっと帰ることができました。

またルカによる福音書によると、エルサレムでイエス様の両親は、イエス様の誕生のために神に献げ物をしています。『さて、モーセの律法に定められた彼らの清めの期間が過ぎたとき、両親はその子を主に献げるため、エルサレムに連れて行った。それは主の律法に、「初めて生まれる男子は皆、主のために聖別される」と書いてあるからである。また、主の律法に言われているとおりに、山鳩一つがいか、家鳩の雛二羽をいけにえとして献げるためであった。』(ルカ2:22~24)ここで、両親が献げたものが「山鳩一つがいか、家鳩の雛二羽」であることです。旧約聖書のレビ記では次のような規定があります。「なお産婦が貧しくて小羊に手が届かない場合は、二羽の山鳩または二羽の家鳩を携えて行き、一羽を焼き尽くす献げ物とし、もう一羽を贖罪の献げ物とする。」(レビ12:8)つまり、イエス様の両親は貧しかったことが分かります。イエス様の両親となったヨセフとマリア、2人にとってのクリスマスは、とても辛いものでした。ローマ帝国の支配下の中で、住民登録のために、ナザレからベツレヘムまで旅をしなければならなかった。泊まる宿屋はなく家畜小屋に泊まり、そこで出産をしなければならなかった。ヘロデ王の行動のために、エジプトに逃げなければならなかった。そして、2人は貧しかったということです。

私たちの住んでいる世界は、いつでもどこでも争いがあり、様々な差別や憎しみがあり、豊かさを一部の者が支配し、多くの者が貧しさに苦しんでいる現実があります。それは、決して変わることがない現実です。人間の弱さというのでしょうか。神の子であるイエス様はヨセフとマリアのところにお生まれになりました。それは、人間の現実の世界に来てくださったことを意味します。イエス様はまさしく、私たちのところに来てくださったのです。クリスマスを心からお祝いしたいと思います。

 

平和学園幼稚園

「~ようちえんのクリスマス~」

11月20日から第一アドベントに入りました。年少組の初めてのクリスマスは「本当のクリスマスの意味」を知る大切な時となりました。世界中にはいろいろな生活をしている子どもたちがいて、特に難民の子どもたちの姿には心動かされるものがあったようです。今の私たちにできる事は何だろうと考え、みんなで献金箱を作りました。「お弁当箱を洗ったんだよ。」「洗濯物をたたんだんだ。」「そしたらお母さんが10円くれたよ。」「これで、赤ちゃんのミルクがかえるかな?」と一生懸命に小さな手で仕事をしたようです。子どもたちと一緒に暖かい気持ちでクリスマスを迎えたいと思います。(年少組担任)

 

平和学園小学校

「小学校のクリスマス準備」

2000年前にお生まれになったイエスさまの誕生日をお祝いする準備期間であるアドベント。クリスマスを祝うための準備を児童・職員全員でしています。

1年生は6年生と一緒に児童玄関に前にある掲示にツリーをつくり、2年生は1年生と共にロビニアホールにあるクリスマスツリーに飾る松ぼっくりのオーナメントを作成、飾り付けをしました。3年生はページェントのメッセンジャーになるため、練習を毎日重ねてきました。美しい歌声が校舎内に響き、児童、教職員全員も3年生を励まし応援してきました。4年生は各教室にオリジナルリースを作り、飾りました。5年生は工作室の窓にステンドグラスを作成、小学校前を通る人々にクリスマスの喜びをお伝えしています。イエスさまの誕生を心からお祝いすることができるように、ご家庭でもお祈りください。

 

アレセイア湘南中学高等学校

「キャロリングについて」

12月18日(月)の夕方、午後5時から茅ケ崎駅北口のペデストリアンデッキでクリスマスの喜びを人々に伝えるキャロリングを行うことができました。子どもたち、生徒たち、先生たち、保護者の方々、卒業生の方々など多くの参加者と共に、通行している方々に、きよしこのよる、もろびとこぞりて、おほしがひかるなどを大きな歌声で讃美することができました。今年は、初めて生徒の進行で行いました。若く素敵な声で、通行する方々に語りかけてくれました。これはとても良い企画となりました。また午後5時45分からは辻堂駅北口のテラスモール ゲートスクエアで、茅ケ崎駅と同じようにクリスマスの喜びを、讃美を通して、町の人々に伝えることができました。テラスモールでは久しぶりに行うことができました。参加した多くの人たちと、また讃美を聞いた方々が、共にクリスマスの喜びを感じとることができた内容となりました。毎年、この時期に、キャロリングを通して、クリスマスの喜びを多くの方々に伝えていきたいと願っています。

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