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平和学園からのお知らせ

2017年5月26日

アレセイアの輝き 第147号

「イエス様との出会い」 学園宗教主任 横山厚志

イエスは言われた。「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい。」

マルコによる福音書5章34節

 

イエス様のもとには多くの人々が集まっていました。そこに12年間も出血の止まらない女の人がいました。女の人は病気を治したいと願い、多くの医者にかかりました。しかし、逆にひどく苦しめられ全財産を使い果たしてしまいました。すべては何の役にも立たず、ますます苦しくなる一方でした。

苦しみの中にいた女の人は、その時にイエス様のことを知ったのです。多くの病人がイエス様の奇跡の業によって治っていくと聞いたのです。女の人はイエス様によって希望を持つことができました。このお方なら、自分の病気を治してくれるかもしれない。いや治してくれるはずだと信じたのです。女の人は多くの人々の中に紛れ込んで、誰にも気づかれずに行動したいと願っていました。イエス様の服に少しでも触れることができれば、病気が治ると思いました。人々の中に紛れ込んで、後ろからイエス様の服に触れました。するとすぐに自分の病気が治りました。女の人はすぐにその所から離れようと思いました。

しかし、イエス様はその女の人を呼ばれるのです。「わたしの服に触れた者は誰か。」と大声で言われるのです。弟子達が、人々がこれだけたくさんいるのに誰かと分かるでしょうかと言われることにも耳をかさず、イエス様は触れた者を見つけようと辺りを見回していました。実はイエス様は、女の人が自分から出てくることを待っているのです。女の人は今まで病気に苦しみました。病気によって宗教的な差別を受けていました。そのために人目を避けて生きてこなければなりませんでした。できるだけ人に関わらないように生きてきたのです。イエス様はそれまでの女の人の生き方を変えようとしています。

女の人は自分の病気が治ったことを知り、その上でイエス様が自分のことを呼んでいることで、恐ろしくなり、震えながら進み出てひれ伏し、すべてをありのままに話しました。イエス様の前に出ることは、人の前に出ることになり、イエス様にすべてをありのままに話すことは、すべてのことをありのままに周りの人々に話すことになるのです。これは女の人が新しい人生を歩み出すきっかけになります。イエス様は女の人に「あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい。」と言われるのです。イエス様との出会いによって、この女の人は病気が治っただけではなく、人生そのものが変えられたのです。今から、この女の人は新しい人生をスタートしました。

 

平和学園幼稚園

「心の支え」

新学期、毎朝泣いて登園しているAちゃんを気にかけ、二人の年長さんが一緒に支度をして遊び、お弁当も一緒に食べてくれていました。そんな二人はAちゃんの心の支えでした。やがてAちゃんは幼稚園に楽しく通えるようになり、二人も自分の遊びに戻っていきました。ある日二人がお弁当の誘いに来てくれましたが、Aちゃんはクラスの友だちと約束をして困っていました。その様子から、クラスの友だちと遊んだりお弁当を食べたりできるようになったこと先生から聞いた年長児は安心してクラスに戻りました。小さな子の気持ちに心から寄り添えるたくましい年長さんです。

 

 

平和学園小学校

「1年生の気球の下で」

 1年生が入学してからひと月。この一か月の間に学校生活で必要なことを一つひとつゆっくりと学んできました。 1年教室前の廊下に、貼り絵の【似顔絵 猫バス】が掲示されています。これは6年生が1年生の顔写真を見ながら心を込めて作りました。毎朝行うグレーニアホールでの礼拝に教室から向かう時、『1年生が並ぶ順番を間違えないように』という6年生の優しい気持ちがつまっています。毎朝、目にする自分の似顔絵の貼り絵。1年生の子どもたちは嬉しそうにさわったり、形をなぞったり。顔のパーツがはずれそうになると、協力して直したりしています。4月29日のプレイデー当日、グレーニアホールの舞台上には、1年生全員が初めて取り組んだ共同製作の作品がつりさげてありました。いろいろな形の雲がならんでいる青空。その青空に浮かぶ、1年生全員(の自画像)が乗っている気球。このすてきな作品の下で、 新たに与えられた新入生、転入生が紹介され、グレーニアホールが喜びの笑顔に包まれました。

 

アレセイア湘南中学校

「イエス様に学ぶ愛」

  5月10日~12日の2泊3日、御殿場にあるYMCA東山荘で中学1・2年修養会が行われました。『出会い~イエス様ってどんな人?』を主題に、講演では『イエス様に学ぶ愛』と題して、聖書やキリスト教の理解を深めました。さらに今回は、学年ごとにサブテーマを決め、グループでの話し合いを中心に学んだことを今後の学校生活でどう生かすかについてじっくり考えました。生徒の感想の中には「神様はありのままの私を愛してくださるという言葉が心に響いた」「人を平等に愛することは想像以上に簡単ではないけど、思いやりの気持ちを持つことが第一歩で大切なことかな」などが見られ、心穏やかな3日間を過ごしました。

 

 

アレセイア湘南高等学校

「リニューアルYMCA東山荘」

 ゴールデンウィーク明け、さわやかな5月の空のもと、8~10日、高校1年生は「出会い」というテーマのもと、修養会へ出かけました。大自然に囲まれた東山荘での二泊三日は、入学して初めてキリスト教に出会った生徒にとっては、礼拝のシャワーを浴たようなものでした。先生方の話しの中では、卒業までの数年間でふれた聖句で一生忘れられないものが必ずできます。という言葉もいただきました。

修養会の運営にあたっては、宗教委員会の生徒が、主題講演や早天礼拝の司会進行を、また有志の生徒に奏楽をお願いしました。皆さんとてもよく働いてくれました。再び学校へもどって、朝の礼拝では讃美の歌声も以前より大きく聴こます。

24~26日の中間試験が終わると、6月2日(金)に行われる讃美歌コンクールの準備が最高潮を迎えます。

 

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