2015年12月 4日
アレセイアの輝き 第138号
「いたずらねずみと名曲」 平和学園幼稚園主任 河窪悦子
「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。
この方こそ主メシアである。」 ルカによる福音書2章11節
今年度も11月13日(金)晩秋の夕方、幼、小、中、高の子どもたちと、保護者、教職員など多数の参加者が一緒になって、点灯式を行いました。アドベントからクリスマスに向かうこの季節にあちらこちらから聞こえてくる「きよしこの夜」の誕生のお話を記します。
『1818年12月24日、オーストリアのオーベルドルフという小さな村の聖ニコラス教会のオルガンの前に、この教会のオルガニストのグルーバーさんが座りました。この日の夜の礼拝のために練習するためでしたが、音が出ません。困っていると、牧師のモーア先生が来て、音が出ないのはねずみが空気袋をかじって穴をあけてしまったからだと教えてくれました。音楽なしのクリスマスイブ礼拝は淋しいと言うとモーア牧師は、こんな詩を作ったんだがと見せてくれました。
それは、雪の夜道を歩きながら雪をかぶったふもとの山の小さな村のあかりを見て、“イエスさまがお生まれになったのも、きっとこんな静かな夜だったかもしれない”と思って作った詩でした。そこでグルーバーさんはギターで伴奏を作り、その詩に曲をつけました。そして、村の12人の少年少女が集められて練習し、
その夜、グルーバーさんとモーア牧師のギターの伴奏で
♪きよしこの夜、星は光り、すくいのみ子はみ母のむねに・・・♪ と心から讃美しました。人々はその美しいメロディーと詩の言葉にじっと聞き入りました。その楽譜はクリスマスが終わると、どこかに忘れ去られてしまうところでしたが、春になって、こわれた空気袋を直すためにジレラルタルから来たオルガンの修理屋さんの目に止まり、ジレラルタルの谷間から歌い広められ、世界中で歌われるようになりました。1818年のクリスマスイブにオーストリアの小さな村の一匹のいたずらねずみの仕業から不朽の名曲「きよしこの夜」が生まれたのです。』(日曜学校ハンドブック「アドベントからクリスマス」より)
私は34年前のクリスマスに、オーベルドルフのこの教会で世界中から集まったたくさんの人々と一緒に「きよしこの夜」を歌いました。皆それぞれ、自分の国の言葉で歌っているのですが、不思議なほど美しいハーモニーで響きあっていたのです。それはそこにいる誰もが皆、クリスマスの喜びに満たされていたからだと今再び思うのでした。
平和学園幼稚園
「アルバム書き」
運動会も終わりひとまわり大きく成長した子どもたち、先日年長組はアルバム書きをしました。「幼稚園の思い出は、どんなことがあったかな?」「楽しかったこと!!」いろいろ思い出しました。子どもたちは「幼稚園を忘れないように園庭をかくよ!」「水族館楽しかったな!!」「ダイアンサスでお泊りしたことが思い出」等と思い思いに絵を描きました。子どもたちが成長し大きくなった頃、幼稚園でこんなことをしたんだ、6歳の時の絵を懐かしく思ったりするのでしょうか?卒園まで残り数ヶ月、、、沢山遊んで素敵な時間を過ごして欲しいと思います。
平和学園小学校
「茅ヶ崎平和教会訪問」
先日、3・4年生が茅ヶ崎平和教会へ礼拝体験に行きました。教会に初めて行く子どももいます。平和教会は学校から歩いて15分。お話をしながらみんなで歩きました。住宅街を抜けて教会が遠くに見えてきました。すると誰かが立って、手を振って待っています。よく見ると大澤牧師先生です。子どもたちもそれに気づくと「大澤先生だ!」「先生!」とぴょんぴょん跳ねながら、手を振ります。放蕩息子の話が頭をよぎりました。息子の帰りを待ち焦がれていた父親と大澤先生の姿が重なるような気がしました。誰かが自分のことを待ってくれている、何だかとても嬉しくなりました。 会堂での礼拝、その後大澤先生と教会の方々と交わりの時間を持つことができました。平和学園と茅ヶ崎平和教会は兄弟姉妹の関係です。教会の週報にこう書かれていました。「平和学園で働く教職員が中心となって67年前に学園教会として設立されたのが、私たち平和教会です。その後、教会として独立しましたが、学園とは今でも大変ゆかりのある教会です。互いに協力して、神を敬い、人に仕え、平和をつくりだす子どもたちを育てるために励んでいます。」
小学校でも数年前から聖書の時間に平和教会を訪問させてもらっています。これからも子どもとともに平和教会との関係を深めていきたいです。
アレセイア湘南中学校
「クリスマスの準備」
いよいよクリスマスの準備がはじまりました。各クラスの装飾係を中心にクラスに1つずつリースを作成しました。各クラスには手作りの素敵なリースが飾られています。また、11月13日にはツリーの点灯式も行われました。中学生はロビニアホールのツリーの装飾も行いました。華やかなツリーが出来上がり、点灯式当日にはツリーに光が灯ると園児たちから歓声があがりました。
中学1年生は初めてのクリスマス準備でしたが、とても楽しんで飾りつけをしていたようです。クリスマス礼拝で歌う讃美歌の練習もはじまりました。素敵なクリスマス礼拝となるように少しずつ準備を進めていく予定です。
アレセイア湘南高等学校
「収穫感謝礼拝」
2015年11月6日(金)、日々の生活に感謝を覚えて、収穫感謝礼拝を捧げました。キリスト教にとって、「感謝」という気持ちは非常に重要なものです。日々生かされているということを心から感謝するため、アレセイアでは収穫感謝礼拝を毎年行っています。
宗教委員の生徒が寄付の呼びかけや準備を行い、当日の朝は講堂のステージが持ち寄った色とりどりの野菜や果物で埋め尽くされました。礼拝を捧げた後、持ち寄った多くの食物は、宗教委員が近隣にある白十字会林間学校にお届けしました。
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