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れんらくノート

2020年2月 7日

どこかで、ふっと、いたみがきえて。

ぶるっと震える寒さです。
寒さに負けじとぐっと肩に力が入ってしまいがちな大人の姿。
ポケットに手を入れて歩いたり、袖の内側に手をしまい込んだり、寒さから逃れる工夫をしがちな子ども。
「転ぶと危ないよ、手を出そうね。」声をかけつつも、気持ちは分からなくはありません。

あかぎれや、ささくれ。
ちょっとした転倒や、交錯。
など、普段の暖かな日ならあまり起こらないことが起きたり、気にならないことが気になったりという具合で
保健室には、ちょこちょこと子どもたちが訪れます。

大丈夫?と触れてもらうだけで元気になっていく子。
小さなばんそうこう1枚で安心する子。
ごろんと横になって日の光を浴びて知らぬ間に立ち去る子。
気持ちの立て直し方は実に様々です。

涙を流して、やってくる子もいます。
頭をぶつけてしまった。
擦りむいて血が出てしまった。
突然、熱が出て辛い。

そんなとき、子どもたちの心をぐっと支えてくれるのは養護の先生です。

「何があったの?」「どこが痛い?」「立てる?じゃあ片足ではどう?うんうん・・・。」
子どもたちは、そのときのことを思い起こしながら状況を伝えようとします。
そんなやり取りを繰り返しながら子どもは、自分がどうやら"大丈夫らしい"ということが分かってくると
安心し始めて表情が柔らかくなっていきます。
「じゃあ、気をつけて過ごしてね。」と送り出される頃には足取りも軽くお部屋から旅立っていきます。

"痛み"が和らいだり、"痛かった気がすること"がなくなったりと、魔法みたいです。

たくさんの人たちに守られ、支えられている平和学園幼稚園の子どもたちです。

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