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れんらくノート

2021年10月25日

いらっしゃいませ~

ある日の出来事です。年長組のお部屋をのぞいてみると。素敵なお店屋さんができています。子どもたちの好きそうな飲み物、食べ物が所狭しと並んでいます。隣のお部屋の年中組の子どもたちは、年長さんの力を見せつけられて・・いいな・・とうらやましそうでした。

それから何日経ったのでしょう。職員室で昼食をとっている教師たちの所へ、紙袋を大事そうに抱えた年中組の子ども「いりませんか?」と控えめに差し出した袋を覗くと・・・

なっなっなんと「え~ハンバーガーとポテト」なんと美味しそうにできているではありませんか?「いいの?こんなに美味しそうなのに」「うん、どうぞ」とニコニコしながら売ってくれました。次々に先生たちの手が伸びて、満足そうな子どもの笑顔に幸せな気分になった大人たちでした。ちょっとしたお昼の出来事に、心がふわっと温かくなりました。

年長組から年中組に引き継がれるあそび。子ども社会では、大人が想像もできない事柄がしっかりと受け継がれているのです。遊びだけではなく、道具の使い方、ルール、考え方、共に生きると言う事。子どもたちは人と人のつながりから生まれている関係をとても大切に考えているのです。大人は目に見える事柄で良し悪しの判断をしがちです。でも子どもたちは見えるものだけでなく、見えないけれど感じるもの、想像できるものなどからも判断しようとしています。平和学園幼稚園の子どもたちは、大人、子ども、男女など関係なく、人と人の付き合い方、関係性が大事なのだと分かっています。もちろん遊ぶ仲間の意識(そこには男女があるかもしれません。)、その場に合わせたくくり方(災害時にはどのように早く人数確認をするかなど)時と場合を上手に組み合わせる力を経験として重ねています。それが子どもの知恵でしょう。だからこそ、子どもたちの一番近くにいる私たち大人が子どもの考えている事、想像している事、子ども社会での学びを理解して、付き合っていきたいと思うのです。保護者のみなさまとご一緒に。

園舎に響く声・・・・「ハンバーガーはいりませんかー」楽しいごっこ遊びもご一緒に・・・・・DSCN9811.jpg