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れんらくノート

2020年10月20日

地上0mの目線

家の中のラグマットの上やフローリングの上に畳の上。
幼稚園の床の上、時には廊下で子どもたちがうつぶせ気味に横になっている姿に出会います。

男の子は電車や車で遊んでいると汽車やミニカーと同じ目線になって遊びますね。
「ぽっぽー!」とか「がたんごとん がたんごとん」とか「ぷっぷー!」とか。
ぼくの知っている、あの街この街。知ってる道も知らない道も。
夢中になって遊んでいる彼らの頭の中に映る景色はどんなものなんだろう。
覗いてみたくなります。でも、それはできなくて想像するしかありません。
「なにしてるの?」なんて声をかけてしまったら、きっとやめてしまうだろうから。

とある女の子がブロックで作った家を眺めています。
腹ばいになって、窓の中を覗きながら何かつぶやいています。
自分ひとりで作ったものではないということをあとで教えてくれました。
どの程度、彼女がそこに参加したのかまでは分かりません。
作る過程を思い出していたのか、思い描いたものをかたちにできたものがうれしかったのか。
しばらく眺め、つぶやき過ごしていました。
その窓からのぞいた家の中には誰がいて何を話しているんだろう。
豊かさ、あたたかさ、柔和さ、人が育っていくうえで大切なものが詰められているように感じました。

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