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平和学園からのお知らせ

2016年12月20日

アレセイアの輝き 第145号

=平和学園からのメッセージ=         2016年12月20日(火)

アレセイアの輝き

アレセイアとは新約聖書ギリシア語で「真理」という意味です。

月 報 No.145 学校法人平和学園 キリスト教教育センター

 

「クリスマスを考える」

学園宗教主任 横山厚志

「神は命じられた。『あなたの息子、あなたの愛する独り子イサクを

連れて、モリヤの地に行きなさい。』」     (創世記22:2)

 

 12月16日(金)平和学園は、午前に幼稚園、午後に小中高のクリスマス礼拝を迎えることができました。

 クリスマスというのは、神の子であるイエス・キリストの誕生を意味します。それは神にとって何を意味することなのでしょうか。創世記12章からはイスラエル民族の歴史が始まります。最初に出てくるのが信仰の父と呼ばれる人アブラハムです。アブラハムとその妻との間には長い間子どもがありませんでした。アブラハムは神に子どもを与えてくださいと祈り、神はそれに応えてくださると言ってくださいました。しかし、なかなか子どもは与えられませんでした。アブラハムも妻も高齢になっていきます。ついにとった行動は妻の女奴隷であったハガルを用いて子どもを得ることでした。そこで子どもは生まれるのですが、神はアブラハムとの約束を忘れていませんでした。やっと妻との間に子どもが与えられました。それがイサクでした。イサクが生まれて、アブラハムの妻は夫に訴えてハガルとその子を追放してしまいます。アブラハムの妻は自分の子イサクが、跡取りになるべきと考えてそうしたのです。

 この時に、神の言葉がアブラハムにありました。この言葉はアブラハムにとって厳しい言葉でした。それはアブラハムにとって、一番大切な者を失うことを意味していたのです。アブラハムにとって一番大切な者、それは独り子イサクでした。アブラハムもその妻も高齢になっていました。しかし、独り子イサクがいれば希望がつながっていくのです。それが神から「イサクを焼き尽くす献げ物としてささげなさい。」という言葉があったのでした。アブラハムはこの厳しい神の言葉に従っていくのです。アブラハムはイサクを連れてモリヤの地に向かいます。そして祭壇を築き、薪を並べ、息子イサクを縛って祭壇の薪の上に載せました。アブラハムは手を伸ばして刃物を取り、息子を屠ろうとしました。その時に神はアブラハムを止めるのです。「その子に手を下すな。何もしてはならない。あなたが神を畏れる者であることが、今、分かったからだ。あなたは、自分の独り子である息子すら、わたしにささげることを惜しまなかった。」と。

 神はなぜ、イサクをささげよとアブラハムにいわれたのでしょうか。それはクリスマスの出来事に重なるのです。

 ヨハネ3:16「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで永遠の命を得るためである。」

 神はアブラハムに独り子イサクをささげよと語りました。それは神が独り子イエス・キリストをこの世に送ることの意味を私たちに教えるものだと思います。神はご自身にとって一番大切なものを、私たちにおくってくださったのです。それがクリスマスの意味です。神の思いを私たちはこのクリスマスにしっかりと受け止めていきたいと思います。

 

平和学園幼稚園 「世界にひとつのプレゼント」

 年長組の子ども達は、おうちの人のために考えた世界にひとつのクリスマスプレゼントを贈ります。まず作りたいものを図に描きそれを実際につくるための材料や行程を教師と相談し、制作にとりかかります。編み物・ビーズのアクセサリー・かばんや洋服・木工など、素材も作り方もまちまちで、幼稚園のあちこちがプレゼント工房になります。遊ぶ時間を削り、少しずつ小さな手を動かしてつくります。毎日ちょっとずつお母さんのこと考えながらつくる子ども達からは笑顔がこぼれます。クリスマス礼拝のあと、ささやかな祝会の中で「メリークリスマス!」の声とともにプレゼントを渡します。すると保護者から歓声があがります。プレゼント交換の親子の姿をずっと眺めていたくなるほどに“よろこび”があふれているクリスマスの幼稚園です。

 

平和学園小学校 「3年生・4年生が平和教会へ行って来ました。 」

 12月2日、聖書の時間を活用して『教会の礼拝がどのように行われるのか』を学習するために3年生と4年生全員で学校から歩いて茅ヶ崎平和教会に向かいました。道中、子どもたちは楽しそうに教会のお話をしていました。子どもたちがとても教会訪問を楽しみにしていたことがよくわかりました。教会では大澤牧師と奥様がにこやかに出迎えてくださいました。礼拝堂に案内されると子どもたちは緊張した面持ちで静かに長椅子に座っていました。学友と共に学校とは違う教会の礼拝堂で礼拝をするという経験はとても新鮮に感じたことでしょう。

 大澤先生は子どもたちに穏やかに話しかけ、子どもの意見を受けとめながら優しく茅ヶ崎平和教会と平和学園との成り立ちの歴史や教会の存立の意味をお話ししてくださいました。子どもたちも徐々に緊張が解け、一生懸命にお話を聞いていました。礼拝の後は部屋を移り、奥様が用意してくださっていたお菓子とお茶をいただきました。

 学校に戻って、大澤牧師夫妻へのお礼の手紙をみんな大真面目に書いていました。教会訪問は教会を実感する良い機会となりました。(3年学級通信より抜粋)

 

アレセイア湘南中学高等学校 「茅ヶ崎駅でのキャロリング」

 12月16日(金)午後5時から、茅ヶ崎駅北口通路ペデストリアンデッキでクリスマスの喜びを伝えるキャロリングを行うことができました。幼稚園園児、小学校児童、中学生、高校生、教師、保護者、卒業生など200名以上の方々と「まきびとひつじを」「あらののはてに」「おほしがひかる」「きよしこのよる」「もろびとこぞりて」」などを合唱し、茅ヶ崎駅を利用する方々にお伝えすることができました。その日は風が強く寒さを感じる時でしたが、寒さに負けることなく、大きな讃美を神様にお伝えすることもできました。とても素晴らしい時を多くの方々と過ごすことができました。多くの方々のご協力があって事故もなく行うことができました。参加された方々、本当に感謝致します。