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平和学園からのお知らせ

2016年11月25日

アレセイアの輝き 第144号

=平和学園からのメッセージ=         2016年11月25日(金)

アレセイアの輝き

アレセイアとは新約聖書ギリシア語で「真理」という意味です。

月 報 No.144 学校法人平和学園 キリスト教教育センター

 

「ともし火」

小学校教諭 髙岸博康

「だから、目を覚ましていなさい。あなたがたは。その日、その時をしらないのだから」

(マタイ25:13)

 

 聖書には様々なたとえ話が登場しますが、厳しい内容もたくさんあります。今日のお話もそのひとつです。

 10人の女の人が結婚する花婿の帰りを待っていました。10人のうち5人は賢くて、残りの5人は愚かだと書いてあります。この言い方も厳しいなあと思うのですが、この10人の花嫁はそれぞれ「ともし火」を持っていたそうです。「ともし火」とは、小さな小さな炎のことですね。

 しかし、いつまで待っても花婿はやって来ません。「ともし火」は油がないとついていられません。5人の花嫁は、花婿が来るのが遅れてもいいように油をたくさん持っていましたが、残りの5人は油を少ししか持っていなかったのです。しばらくすると、やっとのことで花婿が到着します。ですが、5人の花嫁の油はとうとうなくなってしまいました。困ってしまいますね。せっかく花婿が来てくれたのに、出迎える「ともし火」が消えてしまったのですから。

 そこで、油を持っている人に頼みます。「油を少し分けてください。」しかし返事はこうでした。「分けてあげるほど持っていません。お店に行って自分の分は自分で買って来てください。」少しくらい分けてあげてもいいのになあと思ってしまうのですが、答えは×なのです。最後には、その家からも追い出されてしまいます。油を買いに行き戻ってきた5人は

 「ご主人様、開けてください。」と頼みましたが、最後にこう言われてしまいます。「はっきり言っておく。私はおまえたちを知らない。」

なんてひどい話だろうと思いますね。そこで、聖書が伝えたいことを考えてみました。教会の牧師先生からも次のようなお話を伺いました。

「ともし火というのは、神様を信じる思い、信仰です。物の貸し借りは、困っている人がいたら出来るだけ分かち合いたいと思いますが、神様を思い信じる心は、人から借りることも貸すことも決して出来ないのです。」

 確かに心の貸し借りは出来ないし、ましてや神様を信じる心は、その人自身と神様の間に存在するものです。神様と自分が一対一で向きあう、そういう気持ちをいつも持っていたいなあと思います。

 では、その「ともし火」を絶やさないためにはどうすればよいのでしょうか。残念ながら、人間にはどうしようも出来ないのではないでしょうか。では、どうすればいいのか? 神様の言葉に耳を傾けるしかありません。聖書の言葉を大切にして、神様にお祈りをして、神様に頼るしかありません。

 だからこそ、クリスマスが私たちに与えられたのだと思います。「ともし火」を絶やさないように心がけても、イエスさまが来るその日を知らない私たちは、すぐに油を切らせてしまします。努力では賄いきれないのです。だからこそイエスさまの方から私たちの所にやって来て、共に生きるためにお生まれになってくださった、それがクリスマスです。

 今週、グレーニアホールには、ろうそくの灯りがひとつ灯っています。イエスさまを待ち望むアドヴェントの灯りです。希望の灯り、イエスさまの灯りと言ってもいいかも知れません。もうすぐクリスマス。3年生のページェントの歌声も響いています。

 一人一人にとって素晴らしいクリスマスが与えられるよう、静かに祈っていきましょう。

 

平和学園幼稚園 「収穫祭礼拝」

 幼稚園では11月7日(月)~11日(金)まで、感謝祭週間として買い物・感謝の礼拝(全学年)・スープ作り・カレーパーティと、つないでいきます。ほとんど年長組が関わりますが、クッキングの日は年中組も野菜を洗ったり、年長組で切ってくれた野菜をボウルに入れて、ホールまで運んだりしました。

 年少組の子ども達はそれらの様子をホール隣接の部屋又は、外から興味深そうに見ていました。時間が経つにつれ、漂ってくるカレーのいい匂いにワクワク感を隠せない様子でした。最終日のカレーパーティには、お世話になっている方々も招待し、感謝と共に美味しくカレーをいただきました。それぞれの学年の成長に応じた参加の仕方で、この1週間を過ごしました。 

 

平和学園小学校 「収穫感謝礼拝」

 収穫感謝礼拝で、おうちで採れたお野菜や果物、クラスで収穫したものを神様にお捧げしました。礼拝のお話は近江先生。収穫感謝祭の歴史などを子どもたちにわかりやすくお話してくれました。礼拝後、各クラスでこれまで収穫できた作物について報告があり、たくさんの収穫物がありました。これらの収穫物は休み時間に、奉仕委員会のメンバーが、日頃お世話になっている守衛さんやお掃除をしてくださる方、他学部からお話をして下さっている先生方に感謝とともにお渡しすることができました。また放課後には奉仕委員の有志、2年生の有志でとなりの白十字会林間学校を訪れPTAからのお菓子、文房具とともに収穫物をお届けし、林間学校の皆様と共に収穫を感謝するお祈りをささげることができました。

 

アレセイア湘南中学校 「クリスマスに向けて」

 待降節を迎え、クリスマスに向けての準備がはじまりました。中1は初めてのアドヴェントです。いつも礼拝をおこなうロビニアホールのろうそくが灯っているのを見て、うれしそうな様子でした。ツリーの装飾やリース装飾も行い、中学フロアがクリスマスらしくなってきました。生徒たちはクリスマスが近づいてきているのを感じ、わくわくしているようです。また、クリスマス礼拝に向けての讃美歌の練習もはじまりました。中高全体合唱の「もろびとこぞりて」も高校生に負けないようにと一生懸命歌っています。中学生の本番での活躍が楽しみです。

 

アレセイア湘南高等学校 「クリスマス点灯式」

 11月18日の夕刻に、ロビニアホールにてクリスマス点灯式が行われました。幼稚園、小学校、中学校からもたくさんご出席いただき、会場は温かな雰囲気に包まれていました。お世話になった小学校の先生と会い、嬉しそうに談笑している生徒も見られました。点灯式はハンドベル部による前奏から始まり、大きな声で賛美が捧げられました。生徒による聖書朗読を聞き、横山先生からクリスマスのお話を聞きました。『神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。』(ヨハネによる福音書3章16節)美しく灯が点ったツリーに、もうすぐクリスマスがやってくる喜びと、また皆で共にその喜びを味わうことができる感謝があふれました。救い主である主イエスキリストのご降誕を静かに待ち望みたいものです。