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平和学園からのお知らせ

2018年6月 8日

アレセイアの輝き 第153号

「神さまを感じて」

幼稚園教諭 一色 里絵

「心を入れ替えて子供のようにならなければ、決して天の国に入ることはできない」

                    (マタイによる福音書 18章3節)

 

幼稚園では、にいくん・いちごちゃんという名の二羽のウサギを飼っています。このウサギ達のお世話は年長組の子どもたちの仕事です。入園当初不安でいっぱいの年少の子ども達はウサギに会うと自然に笑顔がこぼれます。子どもにとって、ウサギは大切な幼稚園の仲間です。

 

 ゴールデンウィーク中のある土曜日にいちごちゃんが小さな小さな仔ウサギを二羽、ケージの中に産み落としていました。いちごちゃんの妊娠にも気付かずにいた教師達は、驚くやら嬉しいやら大騒ぎになりましたが、きっとここに産まれてくれた意味があるのだからと、この小さな生命がなんとか助かるよう懸命に出来ることをしましたが、残念ながら一羽はだんたんと冷たくなっていきました。もう一羽の仔ウサギといちごちゃんはしばらく小学校の先生家族が預かってくださることになりました。

 

 休み明け、年長組の子どもたちに仔ウサギの写真とともにこの休み中に起こったことを話しました。嬉しいいのちが与えられたこと、まだ大きく育ってくれるかはわからないこと、残念ながら1羽は神さまのもとへ召されたこと。子ども達は思いがけない赤ちゃんウサギのニュースに大喜びでした。


 その日、Aくんがそっと「おいのりしたよ」と話してくれました。彼は朝の話から 天に召された小さなウサギのためにお祈りしたようです。またそれから子ども達が時折、「ちいさいうさぎちゃんのこと、(元気に育つように)おいのりしたい」と言うようになりました。幼稚園では日々の保育の中でお祈りをしています。しかしながら、子どもにとってはみんなが目を閉じているなんて、ちょっとスリリングな一瞬であったり、なかなかおしゃべりがやめられなかったりと、子どもたちと共に祈ることの難しさを私は感じていました。

 

 祈りに向きあう姿勢など”見えるもの”(Ⅱコリント 4;18)にばかり目を注いでいた私ですが、子どもたちはその柔らかな心で確かに神さまを感じ、神さまと対話しながら日々過ごしていることに気づかされました。

 

 6月に入る頃には、小さな仲間を子ども達にお披露目できそうです。これまでお世話してくださった小学校の先生と手を取り合いながら、私たちを選び届けてくださった生命を、神さまに愛され育まれている幼稚園・小学校の子どもたちと一緒に大切に迎えたいと思います。

 

 

平和学園幼稚園

「感謝の日礼拝」

 幼稚園では、5月18日に感謝の日礼拝を記念講堂で保護者の方と一緒に守りしました。感謝の日礼拝は宗教主任の横山先生から感謝の日のはじまりのお話をききました。二部の感謝の会では子どもたちは、保護者の方に毎日の感謝を伝えるために歌を歌い、保護者の方とも一緒に歌う素敵な時間を過ごしました。年中組では子どもたちと一緒にランチョンマットを作りプレゼントとして保護者の方に贈ることにしました。ランチョンマット作りは一人一人が布に輪ゴムで模様をつけ、染料に入れて色をつけました。「お母さんは赤が好きだから赤にする!」「何色が好きだっけ。」などの声も聞こえ、保護者の方のことを考えながら、活動に参加する姿が見られました。「おうちの人には内緒だよ。」など、子どもたちに声かけをしながら感謝の日を迎え、保護者の方にプレゼントを贈ることができました。「お母さん、いつもありがとう!」「ママ大好き!」と言いながらプレゼントをわたす子どもたちに、保護者の方も嬉しそうな笑顔を浮かべていました。

 

 

平和学園小学校

「自然教室へ」

自然教室に行って来ました。自然教室はYMCA山中湖センターで行う宿泊行事で1年生は1泊2日。2~6年生は2泊3日の日程で行っています。開会礼拝から始まり、夕拝、朝の礼拝、食前の感謝のお祈り、閉会礼拝等、豊かな自然の中、神さまと向き合い感謝する日々を送ります。学校ごと山中湖に移動しての時間は、日常の生活では経験することのできないことであふれています。おうちの方から離れた場所で、先生たちと子どもたちだけでの共同生活。自然教室から帰ってくると、『こどもの表情が違う』『自分でやろうとする機会が家庭で増えた。』など保護者の方々から、報告をいただきました。学校で今までは一緒に遊ぶことの少ない友達とみんな仲良く一緒に遊んでいます。自然教室をきっかけに、子どもたちは成長し、友達関係が広がり深まっています。

 

 

アレセイア湘南中学校

「初めての修養会」

 中学1年生にとって初めての修養会。主題講演「羊と羊飼いのたとえ話」の羊飼いと映画鑑賞「大切なきみ」のエリーをイエス様にたとえて、イエス様の教えを学びました。生徒の感想の中に、『誰に対しても平等に愛することの大切さ』や『イエス様は本当の愛を知っている方』とあったのが印象的でした。また、『誰ひとり見捨てることなく、誰でもやり直すチャンスを与えてくださる方』、『自分のことだけでなく、世界中の人にも私たちが一人ひとりを愛して正しい道を見つけて出し、他者への愛も理解していくことの大切さ』も考えることもできたようです。修養会から『聖書への思い』も強くなった良い時間となりました。

 

 

アレセイア湘南高等学校

「6月22日(金)、海老名市文化会館で讃美歌コンクールがおこなわれます」

 新年度が始まって2か月ほどが経ち、新入生も毎朝の生徒礼拝に慣れてきた頃です。

 礼拝での讃美の声も、大きく講堂に響いています。そして近頃、憩いの広場側から讃美する声が聴こえてきます。1号館の地下一階にある音楽室では、音楽の授業の中で、讃美歌コンクールで歌う曲を練習しています。各クラスでは、指揮者・伴奏者を決めることに始まり、讃美する楽曲を決めていきます。中間試験や体育祭の準備などで、まだまだ佳境とまではいきません。本番までの間に、生徒一人ひとりが、日頃の恵みに感謝して、神に対して心から讃美をささげることについて考え、理解できるとよいと思います。