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根っこの成長

2023年3月 1日

根っこの成長 2023年3月

子育て中のママたちは、一人の人として楽しい時を過ごしていますか?

 目の前の子どもの一つひとつが気になって、楽しいというよりも神経をすり減らしながら、子どもの姿を見ているのではないでしょうか。親になると、楽しいことももちろんあるけれど、子どもがすくすく育って欲しい、子どもの社会は楽しいことがいっぱい詰まっていて欲しいと願い、子どもが涙を流す経験はしてほしくないと考えてしまいがちではないでしょうか。そう思いつつも、子ども時代に楽しい嬉しい経験を積むだけでは、大きな社会に出たときに、様々な問題を乗り越える力が身に付いていないのではないか、そんな心配を抱えるママたちもいますね。

  ・・・少し力を抜きませんか。・・・ママたちにお伝えしたい「あなたはあなたで、ありのまま」でいいのですと。生まれてきてくれてありがとうと出会った我が子。子育ては、大変だけど本当は楽しい時間のプレゼントです。子どもが自分らしく生きていくためには、小さなうちから「こうでなければならない」という大人の常識的な知識を詰め込むのではなく、出来ないことができるようになっていく喜びをゆっくり共有しながら子育てをしてほしいと思います。ですから育つ環境で一番大切なのは、母の愛情、父の愛情がたっぷりと注がれている中で、安心して大きくなることです。

  しかし、現在の子どもを取り巻く環境は、日々変化して、子どもにとって安心する場が少なく、子ども自身が様々な事柄に神経を使い、大人の目を気にして、また、評価を気にしすぎて自分がなくなってしまうのではないかという不安に包まれがちです。すると、子どもと子どもの間に気付かないすれ違いが生まれ、いわゆる歪んだ関係性が生まれることもあるのです。本来子どもに、いじわるな子はいないのです。冷たい、乱暴な子どもはいないのです。そう思いませんか?信じて欲しい。素直な、まっすぐな子どもの心を。我が子を信頼して柔らかい母の手で包み込んでこの子育てのときを過ごしていきましょう。

  わたしが子育てをしていたとき、周りの目を気にしすぎて、まっすぐに我が子を見つめられないときがありました。まだ言葉が言えないとき、ただ泣くばかりの我が子に、感情が波を打つ自分にどうすることも出来ない思いをぶつけ、幼子を愛せない苦しみを持ったことがあります。この気持ちは、誰にもわかってもらえないと勝手に決め込み、自分をどん底に追い込むことしかできませんでした。皆さまも、ほんの小さな子育ての悩みから、私のような大きな悩みまで、抱えたことがあるのではないかと思います。私たちは、落ち欠けがたくさんある人間ですから、自分を見つめ、受け入れて隣の人と支えあいながら生きていきましょう。

 そんな小さな私を、神さまが「それでいい」と一緒に歩いてくださるのですから。ママたち、ゆっくりでいいのです。子育ては子どものペースに任せていきましょう。