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平和学園からのお知らせ

2017年7月20日

アレセイアの輝き 第148号

「人のことを思う心で」

幼稚園保育部主任 河窪悦子

「隣人を自分のように愛しなさい」ルカによる福音書10章27節

 

「用心しいしい作ったから少しくたびれたよ。」誕生日を迎える友達のためにプレゼントを作っていたT君は、集中して作り終えた後、笑顔で話してくれました。

 幼稚園では毎月誕生日会が行われ、当月生まれの子どもの保護者を迎えて全園児と教師でお祝いをします。年に1回、私たち誰もが神様から特別に祝福される誕生日です。この時に私たちは子どもたちに、生まれてきたこと、生命について、そして一人ひとりがかけがえのない大切な存在であることに今一度立ち止まって考えることを大切にしています。

「お誕生日って何?」「お母さんから生まれた日のこと」「私たち皆は神様から生命を与えられて、こうして毎日生きていられるんだよ。だから、自分もだけど他の人の生命も大切にしなくてはいけないし、皆で神さまからいただいた生命を大切にしようね」

このような話し合いを踏まえて、当月生まれの子どもたちは大きくなったことを保護者に見ていただくために出し物を考え、練習します。一方、翌月生まれの子どもたちは、当月生まれの子どもたち全員分のプレゼントを作ります。この様な、子どもたちの力で創り上げる誕生会の形にして数年たちました。今月、7月は「うたとキラキラの出るマジック」に決定し、「It’s a small world」の歌を日本語と英語で歌いながら細かい紙吹雪がパッと飛び出すという出し物を行いました。誕生児の保護者や全園児の歓声に、子どもたちは成し遂げた喜びを味わっていたようです。またプレゼントは、昨年度は木片と透明ケースを使った写真立て、今年度は不織布とピンポン玉を使ったマスコット人形としました。人のために作るプレゼントですから、どのような気持ちで作ったらいいかなと問いかけると、「やさしい気持ち」「お誕生日おめでとうっていう気持ち」など、もらう人のことを思って作るという大切なことが伝わっていうようでした。不織布をはさみで切るのは少し難しく、紙を切る時のように思うようには切れず、悪戦苦闘している姿がありました。型どった線の上を一生懸命に刃先を動かしながら切る子どもたちは真剣そのもので、冒頭の言葉はその時の気持ちをよく表していると思わされました。“人のために心も時間も費やす”ということを、幼な子たちは経験しています。心をこめて作られたそのお人形は、誕生日会の出し物が終わった後、誕生児の一人ひとりに作った子どもたちから手渡されます。「お誕生日おめでとう」「ありがとう」保護者の方々と全園児、教師からのおめでとうの拍手に包まれて、子どもたちの笑顔が輝きます。自分に渡されたプレゼントをその日一日中手離さずに持ち歩いたり、ほおずりをしている子どももいました。派手なお金のかかっているプレゼントではありませんが、その素朴な一体のお人形にこめられている作り手の思いをありがとうと受け止められる子どもたちに成長させてくださっている神様に感謝です。

 

 

平和学園幼稚園

「年少組の憧れ」

生活の中で年少組の子どもたちにとって年長組のお兄さんやお姉さんは憧れの存在です。その年長さんから「水族館を作りたいのでホールを貸して下さい。」という依頼がきました。年少組の子どもたちは入園してから、これまでにたくさん年長さんに助けていただいて来たので「いいよ。」というお返事を返しました。

日々、少しずつホールに魚が増えていく様子を見ながら年少の子どもたちは壊すこともせずにホールで遊ぶのを我慢してきました。年長の子どもたちが水族館の説明をしながら見せてくれることになり、子どもたちは大喜びでした。きっと自分たちが年長になったときもこの光景を覚えていてそのときには力を発揮してくれることでしょう。

 

 

平和学園小学校

「木のキーホルダー作り」

7月7日、3・4校時にPTA講演会が行われました。1年~6年の子ども達全員と教員、お母様達といっしょに、今年は木のキーホルダーを作りました。指導して下さったのは、家具やお店の内装を手がけていらっしゃるプロの方です。キーホルダーに用いる木は、このお店で使われた木の残りの部分だそうです。4×3cm位にカットしてあるのですが、なんと7種類もあり、色もさまざまで、子ども達も選ぶのに迷っていたようです。

まず、この木片にヤスリをかけて、角を丸くします。ていねいに、やさしくみがいていくと、おもしろいように丸くなっていきます。次は、アマニ油とみつろうを混ぜたクリーム状のものを、布で木片にすりこむと、だんだんつやが出てきて木目が美しく輝きます。そして、更に、布でみがきます。最後は、自分の好きな色の革ひもを付けて、世界でただ一つのキーホルダーのでき上がりです。見た目がステキなキーホルダーですが香りもステキでした。木のやさしいぬくもりと香りが心にしみ通るような、いい時間を過ごすことができました。

 

 

アレセイア湘南中学校

「淡江高級中学校との交流」

  熱い空気に包まれた7月11日(火)~13日(木)、台湾から淡江高級中学の30名の生徒さんと3名の先生方がアレセイアへ来校されました。淡江高級中学とアレセイアの交流は今年で24年目になります。今年は、例年と異なるプログラムで右往左往することもありましたが中高生が臨機応変に対応し、楽しい時間となりました。また、ホストファミリーの対応にも大変感心され、「Yシャツにアイロンをかけてくれた!こんなの初めて!」と喜んでいる台湾の生徒もいました。初日には不安そうな表情だった中学生も最終日には素敵な笑顔でお別れをしていました。国や言葉が違っても、相手を尊重し、大切にしたいという気持ちはさまざまな違いを乗り越えられることを実感した三日間でした。

  

 

アレセイア湘南高等学校

「讃美歌コンクール」

6月2日(金)に讃美歌コンクールが行われました。コンクール前のアレセイア中・高の校舎からは、たどたどしい賛美の声が聞こえてきました。例え賛美の声が小さくても、神さまは喜んでくださっているのだろうな、と微笑ましく思えました。

当日は、海老名市文化会館という慣れない環境の中、朝早くからクラスごとに讃美歌練習する姿が見られました。そして、本番はどのクラスも練習の成果を発揮して、美しい歌声を響かせてくれました。

今年度は宗教委員が司会を務め、曲紹介も行いました。事前に宗教委員は集会の場をもち、賛美するということについて、考える機会がありました。そのこともあってか、例年にも増して真摯な取り組みが見られました。各クラスの委員、司会者、宗教委員、伴奏者、指揮者・・・そんな一人ひとりが作り上げたのだということがよく分かる讃美歌コンクールとなりました。