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根っこの成長

2026年4月 1日

幼稚園だより「ロバのあくび~入園・入所によせて~」

主の御名を賛美いたします。

 3月の終わりは暖かさが一気に春を運んでくるかと思いきや雨が続き肌寒さを感じるときもありました。しかし、空を見上げると桜の花が開き、地面を見ると名も知らぬ、みどりの葉が日に日に伸びています。着実に春が訪れています。新しい季節の始まりとともに、子どもたちにとっても、おうちの方にとっても新生活が始まっていきますね。ご入園おめでとうございます。みなさまにお会いできるのを心待ちにしていました。

 

 幼稚園は、朝のあわただしい時間に子どもたちを受け入れています。そして、これから忙しくなっていく夕方の時間に子どもたちを引き渡しています。朝、7時台や8時台に子どもとともに家を出ることは大変なことですね。おうちの人の支度、家事のあれこれ、子どもたちの支度と短い時間の中で複数のことを同時に行っていかなくてはいけません。準備が整ったかと思ったら、テーブルの上の牛乳がこぼしてしまった。もう着替えが済んでいるのにベランダに干してあるお気に入りの洋服(乾いてない)を見つけて「あれに着替えないと幼稚園に行かない」などと駄々をこねる。玄関で靴を履くのを手伝おうとしただけで「自分でー!!」と怒らせてしまう。いくつも、押したり踏んだりしてはいけないスイッチがあるのでしょう。それも、一人ひとり異なります。「押してはいけない、踏んではいけないスイッチ」。それは同時に子どもたちが成長していくために、おうちの方々や私たち保育者が「押さなければ、踏まなければいけないスイッチ」でもあります。眠い目をこすりたくなる朝。おうちの人との別れがくることへのカウントダウンが始まる朝。朝だけではありません。夕方も同様です。あんなに嫌がっていた幼稚園、帰りはまだ遊びたくないと駄々をこねる。ヤギの前から離れない。駐輪場からグラウンドの方に行ってしまって気付けばさよならしてから30分経っている。そんなことも多々あるでしょう。大人にとっては都合の悪い子どもの気持ちの表出。「いやだ!」って言えるようになった。「自分でやりたい!」ってついにその気になってくれた。家族以外の人に愛着をもってもっと一緒にいたいと感じてくれた。どうか、泣かないで幼稚園で過ごしてきて。友だちや先生と仲良くしてきて。願ったことが、少しずつかたちになっていること、育っていること。一つひとつばらばらにして見たら気付くことができるのに、うれしいと思えるのに。目の前で起きるその瞬間には、つい叱ってしまう。そんなことがあります。ちいさな子どもたちは、まだ上手にことばですべての気持ちを表現することはできません。自分の抱えている感情がどういう名前なのかもわからないのです(悲しい?楽しい?)。何が起きているのかわからないと不安になるのと同様に、子どもたちもわからないということは大人以上に不安に感じているはずです。そんな、経験の浅い子どもたちに私たちができることは何でしょう?まずは、「どうしたの?」と聞いてあげることでしょう。訳が分からなくなって泣いているのなら抱きしめて「大丈夫、あなたが大切」と伝えてあげることでしょう。

 入園という新生活が始まっていく中で、大人も大変。でも、子どもはもっと大変。いつもいつも、きれいに正しくいることはできないけど、そんなときは私たちもおうちの方々を支えてまいります。困ってしまったこと、悩まれたことがあったら相談してください。一緒に考えていきましょう。家庭で、幼稚園で子どもたちの育ちを支えていきましょう。おうちの方々もご入園おめでとうございます。一緒に、子どもたちとともに成長していきましょう。どうぞ、よろしくお願いいたします。