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根っこの成長

2021年10月22日

職員室の窓から

先日、職員室で今お休みになっているふらっふぃーの子ども達の為に「とんぼの眼鏡」(セロファンを張ったとんぼ型のサングラスのようなもの)のキットをお家へ送るため、試作を作っている先生がいました。

その様子を職員室の入り口から見ていた1人の子どもがじっと見つめ、「それなーに?」と部屋に入ってきました。

「とんぼの眼鏡だよ。こうやってのぞくと青い世界に見えるでしょ?」

「えー!おもしろい!すごーい!」

そんな会話をしていたら、もう一人

「なにそれ?」

「とんぼの眼鏡だって!みてごらん!すごいよ!」

そして、また一人別の子が。

「せんせーい!はだかのお人形のお洋服作ってくれたー?・・・あれ?なにそれ!!」

前日に服を作って!とお願いされ、採寸途中の赤い布も見ずに、とんぼの眼鏡にとびつきました。

気付くと子ども3人がとんぼの眼鏡に夢中になっていて・・・

「これほしい!」「わたしもほしい!」「ごめんね、これは小さいお友達のふらっふぃーさんたちにあげるんだ」

なんて会話をしていたらお片付けの時間になってしまいました。

その場にいた園長先生が

「ほら、先生が心配しているよ」と、さくら組の子に。

「ほら、先生が心配しているよ」と、すみれ組の子へ。

「ほら、先生が心配しているよ」と、たんぽぽ組の子へ

「・・・・あれ?全員ちがうクラスの子たちだ!」

全員違うクラスの子たちが職員室に集まり、「とんぼの眼鏡」に夢中になっていたなんて、子ども達も先生たちもその時まで気づかなくて、思わず全員くすっと笑ってしまいました。

おうちの方の中には、他のクラスにばっかり行って、同じクラスの子と遊べているのか心配・・・などのお声をいただくもありますが、平和学園の子どもたちはクラスを超えて、学年を超えて遊んでよいのです。今回の出来事でみんな友だちなんだな、とほっこりした一コマでした。

1人の子どもが去り際に「せんせーい!!ちゃんとお洋服作っといてよー!」

子どもに任せられたこと、私もがんばります!