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2015年10月 1日 アレセイア通信

校長室から(アレセイア通信)10月号

              土用芽・秋しげり

 

 朝晩のしのぎやすい気候になりました。散歩・運動の日和です。公園などの樹木も秋の雨を受けて土用芽(どようめ)を出し、秋しげりをしています。

 さて、土用とは何でしょうか。広辞苑によると暦法で立夏、立秋、立冬、立春の前一八日をそれぞれ春、夏、秋、冬の土用といい、土用に入る日を土用の入りというそうです。しかし土用とは普通には夏の土用をいいます。夏のスタミナ源として土用の丑(うし)の日にウナギを食べるのは有名ですし、海水浴場で晩夏から初秋の荒波を土用波(どようなみ)というのもこのためです。土用芽も夏の土用の頃に出る樹木の新芽のことです。

 春の若葉の芽生えの初々しさ、柔らかさに比べ、秋に向けての芽生え(土用芽)はごっつく、たくましく、ずぶとく、といった形容詞があたるような大きくて成長のはやい芽です。秋の訪れとともにぼうぼうとしげり(秋しげり)だします。可憐さ、かわいらしさはありません。夏は春に比べ気温も高く日射量も比較にならないくらい多い時期です。樹木の光合成や成長も春とは比較できないほど盛んです。春から夏にかけて徐々に蓄積したエネルギーを秋の雨を受けて一気に爆発させるように土用芽に集中させているのです。

 春の芽生えを幼稚園生、小学生にたとえるなら、土用芽の成長の激しさは中学生・高校生を連想させます。

 高校三年生にとってアレセイア湘南での生活は残り六ヶ月です。今まで蓄えた気力、体力、学習力を集中させてたくましい土用芽のように成長して下さい。期待しています。

                                                                                                          学校長 飯塚正秀

 

樫の木 秋しげり.jpg

樫の木 秋しげり

      

    

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