中学1年生は総合的な学習の時間で「平和」を考える
学びを始めました。その特別講座として,平和を考え
る茅ヶ崎市民の会実行委員会の協力で,「広島での被
爆体験」のお話しを伺いました。
お話は,爆心地から2kmの自宅で被爆された樫村従子
さんです。原爆が投下された瞬間を目撃し,危険を感じ
て家に入った瞬間に爆発したそうです。
当時21歳であった樫村さんのお話は,驚くべきこと
ばかりでした。爆風で畳が吹き上げられて,家から飛
び出して行っていたこと。
生きながら体が腐るようになって,亡くなられた方が
いたこと。
今年も強い思いを込めてお話しくださいました。
樫村さんが今もご健在であるのは,当時,食料を
食べられる仕事をしており,体力があったから生
還できたのだそうです。
食べられることの幸せとその大切さを繰り返しお
話しくださいました。
お話の後は,樫村さんを囲んで,さらにいろいろ
なお話を伺いました。樫村さんは幸いにも命を失
いことはなかったけれど,
指先は切り落とさなければならなかったそうです。
生徒たちはその指先に触らせてもらいながら,
「生きていることを大切にしてください」という
樫村さんの言葉を受け止めていたようです。
平和を考える茅ヶ崎市民の会実行委員会から,
原子爆弾のモデルや当時の様子の写真や絵の
パネルをお借りしました。
樫村さんのお話を伺った後,生徒たちはこの
パネルを食い入るように読んでいました。
最後に佐々木禎子さんと折り鶴,原爆の子の像
のお話を伺い,二度と戦争をしてはいけないと
の思いを深めるました。