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2017年8月29日

第5回 東北平和の旅報告

 2011年3月11日に東日本大震災が起きてから6年5ケ月が過ぎました。今、被災地はどうなっているのだろうか。2017年8月1日~3日にかけて、宮城県石巻市・女川町に教師3名と生徒5名で行ってきました。
 
 女川は町の変化が激しく、行く度に道路が変っていて、無事に目的地まで行けるか心配なくらいです。町の高台に女川地域医療センターがあります。その近くに七十七銀行女川支店の慰霊碑があります。当時25歳の息子さんを亡くされた田村さんのお話をお聞きすることができました。震災からどう自分の命を守ればいいのかを教えていただきました。
 
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 毎回訪問するひまわり保育園では、子供達と触れ合い、楽しく過ごすことができました。子供達は震災後に生まれています。実際の震災を経験していません。時の流れを感じました。
 
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 旧大川小学校では、多くの子供達と先生達が亡くなりました。御遺族の佐藤さんからお話をお聞きしました。当時の様子、現在の課題、特に震災遺構として残すことが決まりましたが、どう残したらいいのかが具体的に決まっていないのだそうです。実際に、残った校舎を見ると、津波の被害の激しさを目の前に見ることができます。
 
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 石巻復興支援ネットワークさんを通して、南境第7団地西集会所で、参加者と共に「絵手紙教室に」参加しました。絵手紙をすることによって、参加者の心の癒しになると感じました。昼食を共にし、和やかな雰囲気の中、和やかに過ごすことができました。
 
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 活動中、タクシーでの移動になったのですが、運転手の方が、「被災者の心のケアーが大切である」と話して下さいました。震災で助かったのに、自ら命を絶つ人がいる。それはとても悲しいことだ。そういう人が1人も出ないように見守り活動をしている。仮設住宅や復興住宅でとにかく一人にしないことが大切なのだと。関わることの大切さを強く語って下さいました。参加した生徒達は、被災地の今を感じることができたと思います。震災の風化が進む一方で、被災地では復興がまだまだであることが分かりました。できれば継続して東北平和の旅を続けていきたいと思いました。
 
報告:横山厚志