ホーム > 平和学園からのお知らせ > アレセイアの輝き 第114号

平和学園からのお知らせ

2012年5月28日

アレセイアの輝き 第114号

『ありがとう』  平和学園幼稚園教諭 臼屋幸
    
「あなたの父母を敬え」(出エジプト記20:12)


「ありがとう」 とても簡単で、日常にありふれた言葉ですが、どれだけ素直にその言葉を伝えることができているでしょうか。大人になるにつれ、素直に言うことができなくなってしまいます。特に、その相手が家族ならば、よりいっそう気恥ずかしくて、うまく言えない言葉となってしまうものです。


 しかし、子どもたちはそんな難しい言葉を素直に豊かに表現します。5月。幼稚園では感謝の日礼拝をもちます。そこで、子どもたちと母の日のはじまりの話をしました。


 《昔、アメリカにアンナさんという女の子がいました。アンナさんのお母さんは教会学校の先生をしていて、日曜日になるとアンナさんと一緒に教会学校へ行って礼拝をしていました。アンナさんはその礼拝が楽しみでした。ある日、アンナさんのお母さんは聖書の「あなたの父母を敬え」という箇所を選んで、お話しました。「これは神さまがモーセさんを通して教えてくださった大事なお約束の1つです。神さまはお父さんやお母さんにお手伝いをお願いして、子どもたちを育ててくださっています。どんなときにもかわいがってくださるお母さんにありがとうを伝えるよい方法を考えてくれる人はいませんか」と。アンナさんは、このお話をいつまでもいつまでも忘れませんでした。アンナさんが大きくなった時にお母さんは病気で亡くなってしまいました。教会では、いつも神さまのためにお仕事をしていたアンナさんのお母さんを記念する会が開かれました。その時に、アンナさんはお母さんの大好きだった花、カーネーションをお庭からいっぱい切ってきて、教会に飾りました。そこにいる人たちは、まるでアンナさんのお母さんがそこにいるような気がしました。会が終わると、アンナさんはその花を、お母さんの思い出にみんなにわけてあげました。それから毎年、アンナさんは記念の会をするようになりました。アンナさんがそうしてお母さんを大事にしている姿にたくさんの人が感動しました。それがだんだん広がって、今では世界中で「母の日」にカーネーションをプレゼントしています。》


 そのお話を真っ直ぐな目で聞き入る子どもたち。「わたしもアンナさんみたいにカーネーションをプレゼントするんだ」「お母さんはピンクが好きだから、ピンクのカーネーションにする!」と、一人一人お母さんのことを一生懸命考えていました。


「あなたの父母を敬え」


 モーセが神さまから与えられた十戒の1つです。大人になるにつれ、親に対しての思いを表すことが照れくさくなるものです。本当は「ありがとう」の気持ちでいっぱいなのに、素直に言えなくなってしまいます。成長と共に感謝の気持ちを素直に表すことは難しくなるのでしょう。けれども、子どもたちもわたしたちも、家族の、身近な方々の、そして、神さまのお支えなくしてはこうして成長することはありませんでした。そのあたたかな優しさなくしては、愛なくしては、他者に対する優しさを持つことができません。「ありがとう」こんなに短い言葉で、感謝の気持ちを伝えることができます。あたたかさとやさしさと強さを感じることができる言葉だと思います。そんな真っ直ぐな表現を子どもたちと共に考え、こちらが教わった気がします。大人になった今、「母の日」「感謝の日」を機会に子どもたちに習って、「ありがとう」を伝えてみたくなりました。


平和学園幼稚園「おうちの人へ


 年長組の子どもたちは、感謝の日礼拝でおうちの人へ子どもたちの言葉から作られたうたをプレゼントすることにしました。そこには、子どもたちらしいお母さんへのまっすぐな「ありがとう」の気持ちがつまっています。ある日のサークルで子どもたちにお母さんのことを聞きました。「お母さんの大好きなところはどんなところ?」と聞くと、「ニコニコ笑ってるところ!」など優しいお母さんの姿が見えてきます。一方で、「お母さんのここはちょっとなぁというところは?」と聞くと、「髪が短いところ。長い方がかわいいんだよ。」という答えも返ってきました。子どもたちなりにかわいいお母さん像があるようです。その他にも、「プリキュアみたいにかわいいの」や「ゴーバスターズみたいに強いんだよ」という声もありました。子どもたちにとって、どんなヒロインよりもかわいくて、どんなヒーローよりも強いのがお母さんなのです。大きな大きな存在のお母さん。そんなお母さんに「ありがとう」と「だいすき」を伝える一時となりました。


平和学園小学校「金環日食


 5月21日、小学校校庭で希望者による金環日食を見る会が開かれました。今回、日食に際して保護者から太陽観測専門日食グラスを全員分いただき、児童、職員が期待に胸を膨らませて、金環日食を待ちました。雨が降る中、校庭に集まった大勢の児童、教職員の輪に幼稚園の先生方も加わり日食が始まる時間となりました。すると、こども達の期待に応えるかのように、雨が上がり、雲のベールの隙間から金環日食が見えました。その瞬間、大きな感動が大歓声となって校庭に響きました。金環日食を見た喜びと感動を確認し合うこども達と教員の顔は全員晴れやかで笑顔にあふれていました。


アレセイア湘南中学校「讃美歌コンクールを目前にして」


 5月31日(木)午後、讃美歌コンクールがおこなわれます。今年度は、茅ヶ崎市文化会館に会場をうつしての開催となります。


 今、各クラスでは、朝・リラックスタイム・昼休み・放課後と、時間のゆるす限り讃美歌を歌い練習を重ねています。


 初めての参加となる1年生は、とにかく元気よく練習をしています。一方、2・3年生は、コンクールへむけての意気込みが伝わってきます。昨年、一昨年の経験を経て、より難しい曲へのチャレンジが行われています。高校生による大人の讃美に一度触れている生徒たちは、彼らをお手本として、日々お互いを高めあうべく練習に励んでいます。


アレセイア湘南高等学校「高1修養会でうまれた讃美歌」


 5/7(月)~5/9(水)東山荘で、高1修養会が行われました。主題は「共生」でした。そこで生まれた讃美歌を紹介します。高1Gのクラスで生まれたものです。


「ONE」
一つになろう 心の底から
君の心を 理解するために
支えていこう 共に生きながら
君の全てを 知りたいから
笑っていこう 喜びあおう
支えていこう Uh・・・
自分の弱さ 恥じることはない
神様から与えられた
個性だから 自信を持って
見つめてみようよ 
自分の弱さを
そして愛そう
弱さを皆で乗り越え
強さにかえよう
一つ一つの点が大きな輪となってい