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れんらくノート

2020年10月12日

視線

ホールで「おうえんチーム」の子どもたちが集まっています。
ポンポンやメガホンを持った年長組の子どもたちが踊り、声を上げ楽しそうに練習しています。
そんな彼らの姿をホールの入口で覗いている子どもの姿があります。
年長組の女の子と年中組の女の子、ひとりずつ。
ただ見ているわけではなさそうです("ただ見ている"っていうのも実は大事ですけどね)。

年長の女の子いわく
「私は友だちがやっているから見ているだけ。」
(と言いつつも随分と熱心に見ています、友だちと目が合うとうれしそう)

年中の女の子いわく
「・・・」(○○ちゃんもやってみたいの?)「こくり(真剣に見ています)」

練習が終わって先生たちに促されるでもなく自然発生的に話し合いをしている子たちがいます。
「動くのが分からなくなったら私についてきたら大丈夫だから。」
まるで大人みたいな言葉。
ここだけ切り取ると「すごい!」って感じもしますが、実際には上手にできて喜んだり練習が終わったことで喜んでいる子どもらしい姿もあります。
外側から見ると「楽しそう」という一言に尽きます。

友だちを覗きに来た女の子はフリーになったお目当てのお友だちとのお話を楽しみながら去っていきました。

私も・・・という思いを抱えていた(だろう)年中さんもまた誰と話をするでもなく戻っていきました。

年長さんのことがかっこよく見えて、憧れて、大きくなったら私も、僕も・・・。
そんな刺激が平和学園幼稚園の運動会をはじめとした行事や生活の中で小さな子どもの心を動かします。
それによって受け継がれてきたものも多くあります。

年長組の女の子の視線。
年中組の女の子の視線。

待っていたいくらい大好きな友だちがいること。
すごいなと憧れられる年上のお兄さん・お姉さんがいること。

子どもたちの世界は、これまでと今とこれからが、混ざり合ってできているのでしょう。

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