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2015年7月20日 アレセイア通信

校長室から(アレセイア通信)7月(夏休み号)

                     ヒナを守る親鳥   -カラスに挑むシジュウカラ-

 

 今年の巣箱は満室です。我が家は総二階で建物の四隅には縦樋が二階の屋根から真っ直ぐ地面まで伸びています。その縦樋の高さ3.5mあたりに巣箱が架けてあります。家の表側(南側)にはシジュウカラ用、裏側(北側)にはムクドリ用です。ムクドリを家の裏にしたのはシジュウカラより警戒心が強く、ひと気の少ない高い位置を好むからです。庭の樹木を含め現在4つの巣箱が架かっています。その内訳はシジュウカラ用巣箱が3つ、ムクドリ用大型巣箱が1つです。そして、今年はその巣箱全部で雛(ひな)が育ちました。
 二つの異変がありました。その一はムクドリです。以前は一番ひと目が少なく高い位置に架かる西北隅の巣箱のみの利用でしたが、今年は東北隅の巣箱を利用したのです。理由は単純に西北隅の巣箱が外されていたから、やむなく唯一のムクドリ用巣箱・東北隅に入ったのです。その二はシジュウカラです。東南隅と西南隅は約7m程しか離れていません。この距離ではテリートリー(縄張り)からいって近すぎると思っていました。しかし、今年は同時期にシジュウカラの2番(つがい:動物の夫婦)が子育てをしました。毎朝、テリトリーを宣言する“ツツピー、ツツピー、ツツピー”との雄鳥のさえずりが聞かれました。シジュウカラもムクドリも子育てをする場所が不足した住宅難なのだと我が家の周りの巣箱利用より痛感しました。
シジュウカラなどの小鳥の子育てはカラスを呼びます。丁度、農夫が刈り入れ時を知っているかのように、カラスは雛(ひな)の巣立ちが近づくとやってきます。数年前、巣箱の屋根を壊して、巣立ち直前の雛(ひな)を襲いました。都会の住宅地と言っても、小鳥の子育てとカラスの来襲は、森林の中と同様の弱肉強食の世界そのままなのです。それ以来、私の巣箱づくりは材料を強化することと、巣箱の屋根にカラスが止まることができないようにする工夫を加えています。
 今年もまたカラスがやって来ました。“ジジジ、ジジジ、ジジジ”シジュウカラやスズメの警戒音が聞こえます。すると、シジュウカラの番(つがい)が、襲来したカラスの周りで自分たちに注意をひき、巣を守ろうと飛び回っていました。カラスに比べると吹けば飛ぶようなちっぽけなシジュウカラの勇姿に感動しました。本能的な行動とはいえ、必死に子を守る親の姿は神様の創られた万物に与えられた美しく気高い愛の姿です。ひるがえって私たち人間はどうでしょうか。科学技術の進歩は私たちの想像を超える速さで進み、バーチャルな世界が広がり、時として私たちも自然の中に生きる生物であることを忘れてしまいがちです。聖書は私たちが被造物の一つであり、同時に神のかたちに創られた特別な存在であると語ります。

本校における聖書の学びとともに、自然体験の重要性・自然を見る目を養う指導の大切さを思ってやみません。


                                          学校長 飯塚正秀

 

シジュウカラ巣箱.jpgツバキのシジュウカラ.jpg

  カエデに架けた巣箱 外をうかがうシジュウカラの雛  ツバキに架けた巣箱 餌をはこぶシジュウカラの親

電線のシジュウカラ.jpg顔をだした椋鳥の雛.jpg

               餌を運ぶ前に電線で警戒             西北隅の以前の巣箱 顔を出したムクドリの雛

今年利用の巣箱.jpg

       今年利用のシジュウカラの巣箱 

 

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