9月10日(月)海洋冒険家 白石康次郎氏による特別講演会が持たれました。
白石氏は,少年時代に船で海を渡るという夢を抱き、それを実現させた方です。
26歳で、ヨットによる単独無寄港無補給世界一周の史上最年少記録(当時)を樹立し,その他数々のヨットレースやアドベンチャーレース,単独世界一周ヨットレースなどで活躍しています。
2016年11月には最も過酷な単独世界一周ヨットレース「ヴァンデ・グローヴ」にアジア人として初出場を果たすもマストトラブルにより無念のリタイア。次回2020年大会で初完走を目指していらっしゃいます。
特別講座は,小学生,中学生,高校1年生が対象で,夢を叶えている海洋冒険家としての日々,過酷なヨットレースの経験などを紹介しながら,生徒たちに様々なことを語り掛けてくださいました。
一生遊んで暮らせて,ずっと夏休み。幸せに過ごす方法を教えてあげましょう。
いつが楽しかったですか?と聞かれたら,これからです。と答えます。ワクワクすることがいっぱいあります。
好きな人には敵わない。楽しくしている人には敵わない。何より夢中でやっている人には敵わない。
外国に行ったとき,言葉がしゃべれないとだめだと思うとだめになるよ。ハグすればOK。言葉を流暢に操ることより,あなたは何を考えているのですか?ということを求められている。言葉は通訳や翻訳機で十分。
問題が起こったとき,自分で解決すればその問題は起こらなくなる。起こっても解決できる。人に頼ると何度も何度もその問題が起こる。自分で解決できないから。うまく解決とは言っていない。下手でもいいからやってみようとすることが大切。
ヨットレースはただ一人で何か月も。どんなに苦しいことでも好きなことは耐えられる。
大変なことがあっても 悲しまない。嘆かない。心配しない。
失敗しても 愚痴らない。腐らない。恐れない。
夢を実現するためには,そのままでいい。小さいころやってみようと思ったことをそのまま続けていたら,こうなった。必ず夢はかなう。
好きなことばっかりやっていると将来困るぞと言われて,そう思ったら必ずそうなる。自分の思い通りに生きたら幸せになれる。勉強しないで遊んでばかりでもいい。その責任を他人に押し付けてはいけない。自分が思い通りにしたことの責任は自分で取るもの。
イエス・キリストは すべてを捨てて私に従いなさいと言われましたね。ほとんどの人は捨てることができない。あーでもない,こーでもないと考えてしまう。余分なことを考えるのは恐れているため。
自分を疑ってはダメだよ。そうしたらそのようになってしまう。自分に足りないものは何もない。否定してはいけない。自分の心のコンパスに従って生きてごらん。
白石氏の経験に裏付けられた言葉が心に残る特別講演となりました。