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2016年12月 2日

アレセイア通信 2016年12月号

創立者の歩みから学ぶⅡ
 
 今年度は創立70周年を迎え、様々な記念行事が行われてきました。12月10日(土)午後には第31回平和学園クリスマスチャリティーパイプオルガンコンサートが予定されております。申し込みは不要ですので、お時間のある方は足をお運びください。また、12月16日(金)午後には、本校アリーナにおいて小中高合同クリスマス礼拝、その夕刻にはJR茅ヶ崎駅ペデストリアンデッキでキャロリングを行います。
 
 校名の「平和」が物語るように、平和学園は平和を念願し建てられた学園です。今回も創立者である賀川豊彦先生、村島帰之先生の足跡をたどり本学園の存在意義を考えてみたいと思います。
 
 教育は、教育者と被教育者の相互人格的なまじわりを基盤とする「業」(わざ)であることは今も昔も変わりません。したがって、「どのような教育共同体が形成されるか」ということが、「どのような教育をするか」という問題以前に重要なものとなります。この点について二人の創立者たちは、はっきりとしたイメージを持たれていました。1946年(昭和21年)4月8日の平和女学校開校式において、初代校長を務められた村島帰之先生は次のように述べられました。
 
 1 この学校は、一般の学校教育のほかに、キリスト教精神によって人格教育に力を注ぎたい。
 2 この学校は、その名のごとく、平和で自由であたたかい楽しい学園としたい。
 3 この学校は、村島個人のものでもなく、賀川豊彦のものでもない。みんなのものである。将来は、先生はもとより、理事も園長も、校長も、卒業生の中から出るよう望みたい。
 
 つまり、創立者のお二人は、キリスト教精神を基盤とした、あたたかなアットホーム(家庭的)な学園づくりを目指していたのです。創立以来大切にしてきた「他人の不幸を笑わない」と言うものも、こうした学園の基本的なあり方から生まれたものなのです。そして、それはお互いの人格を正しく認め合うことによってだけ、実際的な「力」を持つものだとしてきました。さらに、お二人は常に「自由の中にけじめをつける規律が確立されなければならず、あたたかさの中に、きびしさが見失われてはならない。」と生徒や教職員を諭されていたようです。
 
 たしかに、現在も本校では非常にあたたかい学校、仲の良い学校と言う校風は受け継がれています。学校長として、それは大変嬉しいことです。しかし、現状をよく観察してみると、お二人が心配していた「ただなまぬるいあたたかさ」に陥っていることはないでしょうか。重要なポイントは「自ら自発的に規律に従う」ことではないでしょうか。もう一度学校全体で自分たちの学校生活を見直す必要があるのではないでしょうか。
 
学校長 武部公也