ホーム > ニュース > アレセイア通信 7月号

ニュース

2015年7月 6日 アレセイア通信

アレセイア通信 7月号

        アレセイア湘南中学高等学校に校歌ができるまで(その2)

.平和学園校歌からアレセイア湘南中学高等学校校歌へ

  前述したように、1999年中学校、2000年高等学校がアレセイア湘南と改称し共学化した。しかし、校歌が正式に制定されたのは2009年1月であっ た。もちろん、その間にも新校歌制定への試みはなされたが正式決定には至らなかったとのことである。2006年度に着任し、讃美歌394番“信仰うけつ ぎ”を校歌代わりに歌っていても、やはり正式の校歌を制定したいとの思いが強くなった。また、硬式野球部の勝利の前に決めなければという切羽詰った焦りも あった。そこで、繰り返しの部分の“平和 平和 ああ平和 平和学園 わが母校”をアレセイアに変えることで平和学園校歌を復活させることを考えた。

 

 <平和学園校歌>

①朝日に映えてそそり立つ 富士の高嶺(たかね)の白雪に み神の姿偲(しの)びつつ たえず進まん清き道

  (くりかえし)平和 平和 ああ平和 平和学園 わが母校

②黒潮寄する海の辺(べ)の 松の木陰(こかげ)に湧きいずる 知識の泉汲(く)みあげて

  いよよ励まん愛の業(わざ)

③太平洋の 彼方(かなた)より 吹けよ潮風(しおかぜ)この園に 望みに生くる若人は

  共に鍛えん身と霊(たま)を

 

2.歌詞の変更と表記について

 歌詞の変更は校歌の繰り返しの部分のみとし、最後のわが母校は曲のおさまりとしてそのままとできるので、平和が四回繰り返される下線1~4の箇所をアレセイアと変更するのみであった。

   平和学園校歌     平和  /  平和  /  ああ平和 / 平和学園 / わが母校

               1     2      3      4      5

   アレセイア湘南校歌  あぁ / アレセイア / アレセイア / 真理を学ぶ / わが母校

 

 この箇所は上記のように五つの部分に分かれていた。そこで、最初の 平和 を 感嘆符の あー に、次の 平和 をアレセイア充てた。三番目の ああ平和 はそのままアレセイアの五音にぴったりと合った。四番目のへいわがくえんの七音はアレセイアを日本語に訳した“真理”に“学ぶ”をつけ“真理を学ぶ(しんりをまなぶ)”とした。

 “ああ 平和の“ああ”は大切な音であるので最初の“ あぁ アレセイア ”に移動して残した。ただ、“ああ平和”の“ああ”は後半の“あ”にアクセントがありそこを強調してうたうので同じ大きさの“あ”で表記しているが、アレセイアの“あぁ”は最初にアクセントがあり、後ろの“ぁ”は前の“あ”を伸ばす長音記号のような役割をしている。“ あぁ アレセイア ”で後半の“あ”を小さな“ぁ”として表記したのはそのためである。

 

3.音符の振りなおしと調の変更

 歌詞の一部変更はあったが曲に変更はなく、“平和 平和”を “あぁ アレセイア”、と新しい歌詞にあわせて音符を振りなおしただけである。ただ、高校生男子の音域を考え、校歌の楽譜をト長調からヘ長調へと一音下げた。これだけの変更であった。

 

4.さいごに

  歌詞の変更が思ったよりも簡単にできたのは、第一に原曲の素晴らしさが挙げられる。第二にこの微調整のような補作は平和学園時代の卒業生とも一緒に校歌を 歌えるという派生効果をもたらし、1946年の創設以来の建学の精神・伝統を継承する象徴ともなった。2014年度、夏の甲子園神奈川県予選で硬式野球部 が初の一勝をした。球場に校旗が上がり、応援者が一体となって校歌を歌ったとき、大きな感動に打たれた。思えば、校歌の復活・制定まで十年かかった。野球 部も八年目にして勝利を得た。すべて新しいアレセイア湘南中学高等学校が成長するまでの準備期間が必要だったのだ。その間、努力を重ねた生徒・教師・保護 者・関係者の皆さんに心からの感謝をしたい。

                                        学校長 飯塚正秀

楽譜1.jpg楽譜2.jpg楽譜3.jpg

 


 

前の記事 : 「外務省高校講座」から学んだこと
次の記事 : 高2英国語学研修からの便り_No1

このページの先頭へ